2023年3月28日(火)、北海道大学大学院水産科学研究院(以下、水産科学研究院)は北海道美深町(以下、美深町)、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)と、IoTやAI(人工知能)、バイオロジーを活用した実践的な養殖チョウザメの優良系統の確立を目的とした産学官連携協定を締結いたしました。
同日、ソフトバンク本社にて執り行われた連携協定式に、都木靖彰水産科学研究院長と今村 央教授が参加しました。
左から、美深町 山口 信夫町長、都木水産科学研究院長、ソフトバンク テクノロジーユニット コーポレートIT本部 北澤 勝也本部長
調印後には、水産科学研究院、美深町、ソフトバンクからそれぞれが「次世代チョウザメのための産学官連携協定記念講演」を行いました。
今村教授による『チョウザメプロジェクトにおける形態学の役目』
美深町 紺野 哲也総務課企画グループ副主幹兼振興係長による『北海道美深町とチョウザメ事業について』
テクノロジーユニットコーポレートIT本部アドバンスドテクノロジー推進室 石若 裕子担当部長による『チョウザメとAI』
なお、本年夏に北水ブックスにて、「AIが切り拓く養殖革命 〜北大 x ソフトバンクのチョウザメ・プロジェクト」が発売予定です。本書では、今村教授が解剖データ収集にかかる部分の執筆を担当しています。ぜひ発売までお待ちください。
また、式終了後にはソフトバンクニュースによる取材もありました。こちらの記事は4月頃に公開予定です。公開されましたら本Webサイトでもお知らせします。
取材を受ける都木水産科学研究院長と今村教授。終始、和やかに進みました。
今回締結した連携協定によって、本学のチョウザメの生物学的知見、美深町の高い飼育技術、ソフトバンクのIoTやAIが密接に連携することで、プロジェクトの推進を図ることが可能になります。今後、チョウザメの養殖における優良系統をつくることで、低価格で高品質なキャビアの生産を行うだけでなく、水産分野における新たなテクノロジーの確立を目指して参ります。