水産科学院(大学院)の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
水産科学院(大学院)は学位授与方針で掲げる人材を養成するため,次の特色ある取組により各専攻の教育課程を編成・実施します。
コース制教育プログラム
水産科学院(大学院)では,博士前期課程(修士課程)に研究者養成の基礎課程「先端教育コース」と広い視野を持つ高度専門職業人を養成する課程「広領域教育コース」を設置し,学生および社会の大学院に対する要求の多様化に対応した教育を実施します。
4学期制講義システム
集中的に開講して学習効果を高めるとともに,留学生,社会人の受入れに期間的な制約が少なくなることや,時間的制約の解消により水産科学院の教育研究に不可欠なフィールドワークが行いやすいなどの点から,講義および演習・実習などの科目を8週で完結する集中開講制,すなわち4学期制を導入しています。
国際性の涵養
領域横断型の特論(学院共通科目)の一環として,外国人教員による「英語論文の書き方と発表」を開講するとともに,国外協定校の学生も参加するサマースクールを開講し,外国語による研究活動とコミュニケーション能力の向上を支援します。
キャリア形成の支援
キャリア形成を目的としたスキルアップのため,人材育成本部主催の大学院共通の授業科目を開講します。また,学院,講座,同窓会等の企画により,学院共通科目の一部として国内外の研究機関や企業の第一線で活躍中の人材を講師に招いて特別講義を随時開講します。さらに,就職支援連絡会議では,キャリアセンターおよび人材育成本部と連携しながら,各種のセミナー,ガイダンスなどを企画,開催し,キャリア形成を積極的に支援します。
また,ティーチングアシスタントあるいはティーチングフェロー,リサーチアシスタント業務を通じて,水産科学の教育研究において必要とされる優れた教育力とプロジェクト遂行能力の実践的向上を図ります。
教育指導体制
大学院水産科学院では,教育課程に関する実務的事項を取り扱う教務委員会の他に,学部教育・大学院教育の向上,改善に関する事項を取り扱うために,学部・大学院共通の教育改善委員会を設けています。この教育改善委員会の中に,専ら研修を企画・運営するために研修室を設けており,毎年,課題別研修会を開催し,教育内容や教育方法の改善に取り組んでいます。さらに,直接の指導教員のみならず,履修・研究進捗状況の把握・チェックなどを複数教員によりきめ細かく指導するために講座所属の全教員からなる修学指導小委員会を置き,学習・研究の支援を行います。