以下の功績等により,大学院水産科学研究院 清水 裕 技術専門職員が,教育研究支援業務総長表彰(貢献賞)を受賞しました。
表彰式の様子(中央右:清水氏) 表彰式の様子(左:寳金総長,右:清水氏)
■功績等の概要
1)海外ラーニング・サテライト事業への参加と貢献
・シンガポール国立大学(NUS)との海外ラーニング・サテライト事業:サマーコース
(Seafood supply chains in Singapore and Japan)において,日本の食品製造技術を教授
する実習(Canning exercise)を2016~20年まで担当し,国際教育プログラムの実践
と改善に貢献しました。なお,この実習は,受講者評価において全プログラム中の2
位(2019年度実績)という高評価を受けています。
2)国際協力事業とアウトリーチ活動への貢献
・2018~19年に水産学部が実施したJICA海外専門家研修「持続的な水産資源の利用
とバリューチェーン開発」において,食品製造技術を指導して国際協力事業の充実に
貢献しました。本事業は函館市立恵山中学校の生徒が国際協力を学ぶ場としても利
用され,本学の国際協調を広報するアウトリーチ活動のひとつでもあります。
3)学外諸活動で得た発想による教育改善
・対象者が本学学生とは異なる上記の事業における多様な意見に教育改善の発想を得た成果として,学部3年次向けの食品製造実習において,冷蔵技術の未発達な海外学生の意見から発想した,原料や製造条件を変化して製造した常温流通食品を学生に評価させる新たな実習プログラムを,清水氏の技術的知見を活用し,2019〜20年度に順次導入することができました。
■推薦理由
・清水氏は,サマーコースなどの中心課題である食品製造実習を,複数年にわたって積極的に企画・実施してこられました。本務である教育研究支援業務で培った技術と知見を活用・発展させることで国際教育交流と国際協力事業に協力した功績は,高く評価できるものです。また,それらの実務経験を,水産科学における基礎的な教育に積極的に反映させ,講義・実習内容の改善に貢献しています。
以上のことから,教育研究支援業務を多方面に展開し,同時にその成果を水産科学教育にも反映させているという点で,清水氏の教育研究支援業務に対する貢献度は非常に高いものであります。