令和7年6月10日(火)に、本学函館キャンパス水産科学未来人材育成館において、本学大学院水産科学研究院海洋生物資源科学部門「上廣海洋学分野」の開所式・開所記念シンポジウムを挙行しました。同分野は、公益財団法人上廣倫理財団からのご支援によって本年4月1日に設置した分野です。海洋学を通して、温暖化が進む地球環境の理解と保全に資する研究を推進するとともに、フィールドワークを中心とした実習の実施、ハワイ大学マノア校海洋地球理工学部・海洋学科上廣海洋学振興センターとの交流等を通じて、持続可能な社会の実現に向けて世界的に活躍できる人材を育成することを目的としています(https://ulo.fish.hokudai.ac.jp)。
開所式には、同財団から丸山登事務局長他、ハワイ大学からマーガレット・マクマナス上廣海洋学振興センター長他、本学から寳金清博総長、瀬戸口剛理事をはじめ多くの教職員、学生が参加しました。はじめに、上廣倫理財団の丸山登事務局長からご挨拶があり、引き続いて寳金清博総長、都木靖彰水産科学研究院長から挨拶がありました。その後、寳金清博総長から丸山登事務局長に、上廣倫理財団からのご篤志に対する感謝状が手渡され、写真撮影を行いました。
開所記念シンポジウムでは、笠井亮秀上廣海洋学分野主任が上廣海洋学分野の紹介を行い、続いて江淵直人低温科学研究所特任教授、谷本陽一地球環境科学研究院長、杉山慎北極域研究センター長から、北大における海洋学研究の最前線に関する講演がありました。その後、川上達也上廣海洋学分野特任准教授が上廣海洋学分野の研究例として環境DNAによる北極圏の生物多様性に関する講演を行い、最後にマーガレット・マクマナス ハワイ大学マノア校上廣海洋学振興センター長から同センターの教育・研究の紹介がありました。

寳金清博総長と丸山登事務局長。手にしているのは感謝状

丸山登事務局長、ハワイ大学関係者、本学関係者集合写真

上廣海洋学分野の紹介を行う笠井亮秀分野主任

ハワイ大学上廣海洋学振興センターの紹介を行うマーガレット・マクマナス センター長