松石研究室の松田純佳学術研究員と、北方生物圏フィールド科学センターの黒田実加特任助教(大学院水産科学院博士後期課程修了)がモデルとなったラジオドラマ「クジラの歌を聴かせてあげる」がNHK-FMで放送予定です。
制作にあたって、お二人はストランディング調査指導も行いました。皆さまぜひご聴取ください。
*ストランディングとは:イルカやクジラなどの海洋生物が、陸地近くに迷い込んで座礁したり、死んで海岸に漂着する現象です。漂着した鯨類の検死をすることで、年齢、性別、食べたものなどを調査します。
【放送日時】
NHK-FM 全国放送
2023年3月4日(土)22:00~22:50
※「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)
NHK FMシアターWebサイトはこちら
【松石 隆教授からのコメント】
「ストランディング調査を行っている、松石研究室がモデルになりました。「淀ちゃん」など最近ストランディングが話題に上ることが多くなっていて、ありがたく思っています。ラジオドラマを聞いて、興味が深まりましたら、松石研究室のホームページや、私たちの研究室が中心になっている調査研究団体のストランディングネットワーク北海道のホームページもご覧下さい。」
【松田純佳学術研究員からのコメント】
「調査や研究の内容を、聞いていただく方々に誤解なく伝えるにはどうすればいいのか、脚本家の方、ディレクターの方と検討を重ねました。マニアックな内容ではありますが、進路や生き方に悩む大学生、研究者の様子がリアルに描かれています。
漂着したイルカやクジラの解剖調査や研究の様子を、音だけでどのように表現されるのか、ぜひ聞いてみていただけると幸いです。」
【ドラマのあらすじ(NHK公式Webサイトより引用)】
幼い頃から「いつか、クジラと会話したい!」そんな思いを旨に、全国的にもクジラ研究がさかんな函館海洋大学に入学した、主人公の結城春香(20)。先輩でポスドクの目黒佐智(34)に、研究のイロハを教わりながら、その面白さにのめり込んでいく。浜辺に打ち上がって死んだクジラを解剖する「ストランディング調査」は、その体を切り裂き、強烈な臭いを浴びながら体内に入っていく過酷な調査。それでも「自分の研究は、いずれ未来の役に立つ」と、将来に渡って研究を仕事にしていく決意をする。しかし現実は上手くいかない。家庭の事情により、母からは、大学院には進まず、堅実な道を歩むよう諭されてしまう。着実に成果を上げる先輩の目黒が、いつしか妬ましく思えるように。一方、順調そうに見える目黒も、実は不安定な「ポスドク」=「期限付きの研究者」という立場。大学や教授の意向に左右される中、純粋に研究を楽しむ春香が羨ましく思えてくる。そんな折、「破裂寸前の大きなクジラが打ち上がった!」という一本の電話が。春香と目黒の運命を変える調査が、いま始まった―。精神的にも肉体的にも、経済面でも厳しい、知られざるマイナー研究者の現実。しかし夢を自ら切り開いていく姿を描くことで、日常に疲れた人の心に、ひとかけらの勇気を灯す、そんなヒューマン・ドラマです。
幼い頃から「いつか、クジラと会話したい!」そんな思いを旨に、全国的にもクジラ研究がさかんな函館海洋大学に入学した、主人公の結城春香(20)。先輩でポスドクの目黒佐智(34)に、研究のイロハを教わりながら、その面白さにのめり込んでいく。浜辺に打ち上がって死んだクジラを解剖する「ストランディング調査」は、その体を切り裂き、強烈な臭いを浴びながら体内に入っていく過酷な調査。それでも「自分の研究は、いずれ未来の役に立つ」と、将来に渡って研究を仕事にしていく決意をする。しかし現実は上手くいかない。家庭の事情により、母からは、大学院には進まず、堅実な道を歩むよう諭されてしまう。着実に成果を上げる先輩の目黒が、いつしか妬ましく思えるように。一方、順調そうに見える目黒も、実は不安定な「ポスドク」=「期限付きの研究者」という立場。大学や教授の意向に左右される中、純粋に研究を楽しむ春香が羨ましく思えてくる。そんな折、「破裂寸前の大きなクジラが打ち上がった!」という一本の電話が。春香と目黒の運命を変える調査が、いま始まった―。精神的にも肉体的にも、経済面でも厳しい、知られざるマイナー研究者の現実。しかし夢を自ら切り開いていく姿を描くことで、日常に疲れた人の心に、ひとかけらの勇気を灯す、そんなヒューマン・ドラマです。
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