本研究院は,八雲町との連携のもと,学術・教育・文化及び地域振興に関する各分野において協力し,相互の発展充実を目的とした連携協定を1月22日(火)に締結しました。
当日は,八雲町熊石の海洋深層水総合交流施設で協定調印式が行われ,木村 暢夫研究院長と岩村 克詔八雲町長が協定書に署名しました。
八雲町は太平洋と日本海の両方に接する町で,日本海側の熊石には海洋深層水を取水する設備もあるなど,水産研究に適した環境が揃っているほか,函館と札幌の中間に位置し,交通の便も良いなど立地面でも優れています。本研究院では,平成29年から八雲町での研究実施のための交渉を進めてきましたが,海洋深層水の有効活用を図っていた八雲町と双方の利益が一致したことから,今回の協定締結に至りました。
調印式の後には,協定締結に併せて建設された「八雲町水産試験研究施設」のオープンセレモニーと見学会が行われました。施設には
大小計18台の水槽が設けられており,海洋深層水を直接取り込むことが可能です。すでに栄養分が多い海藻「ダルス」の試験栽培が始まっており,今後はウニ生殖巣の品質改善や近海魚の飼育など,海洋深層水を活用した水産研究に取り組む予定です。また,教員や学生による現地での実習・研修なども計画しており,教育・研究の場として活用することで,今後ますますの教育・研究及び地域貢献の推進が期待されています。