水産学演習 第5回目を実施しました
北海道大学地域水産業共創センターでは、養殖産業をはじめとする水産関連産業において、主に研究・技術開発、製品開発、品質管理および施策立案・企画・経営戦略で活躍する人材の育成を目的として、公立はこだて未来大学、函館大学、函館工業高等専門学校のご協力を得て、「CREEN人材育成カリキュラム」を昨年から実施しています。
2024年8月29日(木)に水産学演習第5回「コンブの加工・産地品質・生産流通」を講師に株式会社丸善納谷商店 取締役専務 納谷太郎氏を招き、北海道大学函館キャンパスで実施しました。
北海道大学が長崎大学、琉球大学と実施しているプログラム、共創の場加速・充実化「養殖を柱とした地域活性化のための人材育成事業」から長崎大学水産学部の学生3名と、函館からの参加者3名の計6名の学生が参加しました。
演習では初めに、コンブの加工について講師より説明をうけるとともに、酢コンブ、とろろ昆布、おぼろコンブ、コンブの佃煮、松前漬けを試食し、コンブの加工による味や食感の違いを体験しました。同じ削り昆布でも、職人の手によって削られるとろろ昆布と機械で削るおぼろ昆布ではどのような違いがあるのか、実際に試食し比較しました。
次に、地域によるコンブの味の違いについて昆布出汁の飲み比べを通じて体験しました。函館近郊は、本場折浜(函館山付近~戸井町周辺)、黒口浜(東戸井町周辺~椴法華周辺)、白口浜(椴法華周辺~大船周辺)の3つのエリアがありそれぞれの地域によって昆布の特性や出汁の味が異なるようで、利尻、羅臼、日高も含め6種類の出汁を試飲しその違いを比較しました。
その他、日本国内の地域(都道府県・市町村)におけるコンブの流通量や、海外展開についてもレクチャーを受け、参加者からは海外市場の動向やオーガニック藻類の養殖方法に関する質問が多く寄せられ、活発な議論が展開されました。将来水産養殖に携わることを目標としている学生からは、「商品化後の流通に関する話が聞けて良かった」との声が寄せられました。また、長崎大学の学生と函館大学、北海道大学の学生が交流し、長崎と函館の学生生活の違いや食文化について積極的な意見交換が行われました。
撮影:北海道大学地域水産業共創センター
この様子が新聞・テレビで掲載・放送されました。
・日本放送協会函館放送局 2024年8月30日(金) ほっとニュース道南
NHK北海道 NEWS WEB 函館 北大で水産関係者が講義「海外市場に挑戦で未来ひらけ」
・北海道新聞 2024年8月31日(土) 函館・道南版 コンブ加工、流通 知識深めた 函館北大、長崎大生ら学習
・函館新聞 2024年9月2日(月) 1面 北大共創センターが演習 若者の地域定着狙い 水産業専門人材育成へ
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