水産学演習4回目を開催しました

当センターでは、養殖産業をはじめとする水産関連産業において、主に研究・技術開発、製品開発、品質管理および施策立案・企画・経営戦略で活躍する人材の育成を目的として、北海道大学が、はこだて未来大学、函館大学、函館工業高等専門学校のご協力を得て、「CREEN人材育成カリキュラム」を昨年から実施しています。

講師の野場氏

2024年6月29日(土)に水産学演習第4回「コンブの収穫・乾燥作業等、浜における出荷前作業研修(講師:現役コンブ漁師 野場昭人氏)」を開催しました。
北海道大学が長崎大学、琉球大学と実施しているプログラム、共創の場加速・充実化「養殖を柱とした地域活性化のための人材育成事業」から長崎大学水産学部の学生2名と、函館からの参加者9名の計11名の学生が参加しました。

演習では最初に、クレーンで水揚げされた養殖のマコンブをロープから切り離し洗浄する作業を体験しました。まずナイフを使ってコンブを切り離します。この時ロープに付着しているコンブの仮根は通常廃棄されますが、今回の演習に参加してくれた北海道大学水産科学院の辻井豪佑さんは家畜生産用の飼料として利用する研究をしています。次に、コンブクリーナーという機会を使ってコンブを洗浄します。洗浄したコンブは一枚ずつクリップを付けていきます。また、ロープは次の使用に向けて付着した仮根やその他の付着物をナイフでそぎ落とします。学生たちはこの作業が一番苦戦しており、大変そうでした。

次に、乾燥小屋でコンブ干しを体験しました。機械で乾燥するため、クリップのついたコンブを釘に引っ掛け丁寧に干していきます。

最後に船で養殖場に行き収穫の様子を見学しました。参加学生のうち代表者3名は収穫用の船に同乗し間近で見学させていただきました。

参加した学生達は、講師の野場氏や作業を教えてくれる方達に積極的に質問していました。また、「炎天下の中での作業は大変だったが良い経験となった」との声が寄せられました。

写真撮影:地域水産業共創センター


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