センター紹介

センター長挨拶


 北海道大学函館キャンパスに地域水産業共創センターが設置されました。本センターは地域の皆様と共に新しい水産業を創り出し、それを地域振興の核として「若者が住みたくなるまちづくり」を進めるための組織です。
 地域振興には「内発」「総合」「革新」の3つの視点が必要だと言われます。内発とは地域に住む方々の意志で物事がはじまること、総合とは一つのことだけをおこなうのではなくそれを核として多様な展開を図ること、革新とは従来とは異なる新しいことをおこなうことです。たとえば函館ではキングサーモンやコンブの完全養殖を実現するマリカルプロジェクトがはじまりました。これを成功に導くには、北海道大学をはじめとする高等教育機関や研究機関の新しい技術を活用して養殖を成功させ(革新)、函館に住む皆さんがプロジェクトに参加して(内発)、生産されるサーモンやコンブを飲食業や観光業などさまざまに活用する(総合)ことが必要でしょう。プロジェクトが生み出す新しい産業を子供達の教育にも活かして将来をになう若者を育てることに繋げることも重要です。これらの作業は私たちが住むまち函館を自ら創り出す作業に他なりません。
 地域水産業共創センターは、このように「まち」づくりのために自ら動く皆さんを広くサポートする組織です。将来をになう「ひと」を育てる方、新しい「しごと」を創り出す方・・・、皆さんをサポートします。また、多種多様な分野で活動する方々を結びつける機会(勉強会や懇話会、名刺交換会など)を設けるとともに、さまざまな情報をホームページやSNSで発信し、異分野交流の「ハブ」として機能することをめざします。
 そのため、皆さんの意見を伺いに職員が街にお邪魔して、たくさんの人と話をさせていただこうと考えています。もし皆様のところに職員がお邪魔したときは、ぜひお気軽にお話しいただければと思います。また、お時間のあるときにはぜひ一度当センターにお立ち寄りください。

北海道大学 地域水産業共創センター センター長

Members
メンバー紹介

地域水産業共創センター教授 博士(水産科学)

福田 覚

メッセージ


函館で約12年、青森で約8年、津軽海峡圏を股に掛け、大学教員の他、企業の研究員や自治体の外郭団体でコーディネーターと、産学官の職を通じて産学連携による地域振興に携わって参りました。研究から産業化までの道のりは平坦ではなく、山あり谷ありですが、これまでの学びと経験を糧に、地域水産業の発展に尽力する所存です。まずはお話をお聞かせください。

【学歴】東海大学海洋学部海洋科学科卒。北海道大学大学院水産科学研究科博士後期課程修了。博士(水産科学)専門は水産植物学。

特定専門職員 博士(理学)

三瓶 真

メッセージ


産学官連携、地域振興、研究、教育に関する企画・調整・調査・支援を行っています。産学官連携・地域振興の経験は2年程ですが、これまでに国内外の大学等で、教育・研究の企画・実施・調整を担ってきました。特に国際共同研究を主に進めてきたので、背景や目的が大きく異なる人々とチームを組んで仕事をしてきました。この経験を活かして、大学のみならず、地域社会の皆さまの役に立つ仕事をしたいので、宜しくお願いいたします。

【学歴】石巻専修大学理工学部生物生産工学科卒業。同大学院博士課程環境生命科学専攻修了。博士(理学)。専門は、海洋環境学・海洋生態学・物質循環学。

リサーチアドミニストレーター(URA)

阿部 義之

メッセージ


北海道大学大学力強化推進本部URAステーションに所属し、本部URAとして札幌キャンパスに勤務しておりますが、地域水産業共創センターのURAも兼務しております。出身である水産科学研究院で働くことができてとても嬉しく思っております。地域水産業共創センターの一員として、大学と地域の皆様をお繋ぎし、函館地域の振興に貢献できるように頑張ります。

【学歴】北海道大学水産学部海洋生物科学科卒。同大学院水産科学院博士課程修了(日本学術振興会特別研究員DC1)。博士(水産科学)。専門は海洋生物学・海洋生態学。

特定専門職員 コーディネーター

今村 聖祐

メッセージ


いつからか、北海道の海に異変を感じるようになり、今では「気候変動」や「地球温暖化」という言葉をよく耳にします。
私はこれまでコンサルティング会社や、廃棄物処理企業の事業開発部で、廃棄物抑制や廃棄物再生事業に伴う新規事業の創出や、CO2削減事業・排出権(J-VER)創出事業に携わってきました。
地域水産業共創センターでは、海洋都市函館に地域連携によるカーボンニュートラルな水産業を創出できるよう頑張ってまいります。


【学歴・職歴】北海学園大学工学部建築学科卒業。㈱北清 取締役市場開拓企画部長、㈱北三陸ファクトリー 養殖事業部 部長を経て、現職。