
知内町漁業・ローン体験学習プログラムを実施(10月24日)(共創教育)
10月24日に漁業・ドローン体験学習プログラムを、知内町のウニ中間育成場、種苗センター、知内漁港(涌元)、水産物荷捌施設で実施しました。本企画は、北海道大学水産科学研究院と連携協定を結ぶ知内町の農業水産振興課の企画発案による漁業体験会に、地域水産業共創センターが教育プログラム構築支援を行い、上磯郡漁業協同組合、株式会社大歩の協力を得て実施したもので、自治体・企業と大学が協働する共創教育の形で行われました。知内町の特徴的な水産業であるウニ中間育成事業を学ぶ内容に、水中ドローンによる養殖施設の観察体験と水中・空中ドローンによるコンテンツ撮影を付加し、漁業者の新しい働き方や新しい水産業、地域の魅力の発信につながるプログラムの構築を試行するもので、当日はCREEN人材育成カリキュラム受講生および北水ドローン研究会の有志4名の学生が参加しました。
参加者は24日夜明けに涌元漁港を出港し、20分ほど離れた沖合のコンブ養殖施設を利用したウニ中間育成場での水揚げを漁船から見学しました。続いて、漁港への水揚げとウニの選別を見学し、組合の冨森専務理事のお話を伺いました。次に知内火力発電所敷地にある種苗センターに移動し、ウニの人工種苗生産センターでのウニ種苗生産の一連の流れ、およびヒラメ等の水産種苗生産施設を見学しました。人口種苗センターで5㎜程度のサイズに成長したウニを沖の中間育成場で育成することになります。
種苗センター見学後は知内漁港(涌元)隣接の水産物荷捌施設に移動し、中間育成後の20㎜以上のサイズになったウニ種苗の最終出荷作業を見学しました。最後に、再び沖合のウニ中間育成場に船を出し、育成中のウニかごを受講生みずから水中ドローンで観察・撮影する体験実習を行いました。潮の流れの中でのドローン操作や位置情報と航跡が表示される水中ドローンの有用性を学びました。
プログラム終了後、参加者からは、知内町でのウニ中間育成や出荷額の大きさをはじめて知ったこと、知内の海洋環境的特性と施設の整備により実現できていること、沖出しされたウニの中間育成の様子を間近でみる貴重な学びの機会であったこと、組合員の協働作業の素晴らしさ、などの感想が聞かれました。水中・空中ドローンおよびビデオカメラで撮影された、本漁業体験に関係する施設や作業は動画コンテンツ化され、後日教材としても公開されます。
体験学習プログラムの企画・実施にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

夜明けとともに中間育成場へ向かう(参加者の乗る見学船は中央)

クレーンによるウニかごの水揚げ

出荷前のウニ種苗

ウニ中間育成についてのレクチャー(上磯漁業協同組合の冨森専務理事)

ウニ人工種苗センターの見学(餌となる培養したウルベラとウニを付着させた波板)

ウニ人工種苗センターの見学(ウニ幼生を万能投影機で観察)

出荷作業の見学(水産物荷捌施設)

水中ドローンで養殖施設を観察するプログラム参加者(ウニ中間育成場)

水中ドローンによる観察.コンブ養殖施設に垂下されたウニかごとドローン航跡(右枠囲み)
関連リンク:CREEN人材育成カリキュラム https://www2.fish.hokudai.ac.jp/rfc/creen.html
北水ドローン研究会 https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/course/view.php?id=1155#coursecontentcollapse3
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