
地域と連携した教育(海洋STEAM教育)~高丘小学校で大学院生による出前授業を実施(6月4日)
北海道大学地域水産業共創センターでは、函館市、函館市内小・中学校と協働して、大学院生による小・中学生への出前授業企画を実施しています。
2025年6月4日に、函館市立高丘小学校で北海道大学大学院国際食資源学院博士後期課程1年の柴田夏実さんと名倉のどかさんが鯨類チーム講師として出前授業「イルカ・クジラってなに?」を行いました。
冒頭の時間は体育館で1年生と5年生合同の授業を行いました。「はこだてのうみにいるいきもの」について、イルカ、クジラ、カモメなどについてクイズ形式で進められ、質問タイムでは児童の皆さんから講師へたくさんの質問があがりました。
続いて5年生の教室に移動し、イルカとクジラの違いや種類、イルカ・クジラの仲間、イルカ・クジラのからだのトピックについてクイズを交えながら授業が進められ、また別室に用意されたイルカの全身骨格やクジラのひげ・歯、さらに胃内容物などの標本を用いたハンズオン体験学習が行われました。
最後の「イルカ・クジラと人間活動」のトピックでは、ストランディング(漂着鯨類)調査や、北海道大学が函館で実施している鯨類の混獲調査・保護の研究活動も紹介されたほか、海洋ゴミ、マイクロプラスチック、海洋温暖化などの問題も取り上げられ、児童の皆さんは海の研究や起こりつつある問題を身近なテーマとして受け止めることができたようでした。
授業のまとめとして「みんなのくらしにはどんな変化があるかな?」「みんなにできることはどんなことだろう?」の問いが投げかけられ、児童の皆さんから活発に回答が書き込まれました。
講師の柴田さん(左)、名倉さん(右)。3択のクイズ形式に手をあげる1年生と5年生。
(写真はプライバシー保護のために一部処理しています)

質問タイムにはたくさんの手が上がりました。


別室に展示されたハンズオン標本。標本を触ったり、持ったり、においを嗅いだり。質問も飛び出します。

イルカ・クジラと人間の活動のうち「イルカ・クジラと漁業」。イルカの混獲調査・保護活動の動画や、海を学べるLASBOSカード(049_ネズミイルカ Harbour porpoise)も教材として用いられました。

担任の西崎先生が設定したボードに回答を書き込む5年生の皆さん
授業の最後に、児童代表と高丘小学校校長の東谷先生から講師の柴田さん、名倉さんにお礼の言葉が述べられました。
なお本授業を収録した動画は、6年生の修学旅行(フェリー移動中の学習)でも用いられる予定です。
[6/16更新]6月11日・12日の修学旅行中、青森行きのフェリー船上で授業を収録した動画が視聴されました。
写真:高丘小学校提供
北海道大学地域水産業共創センターは2025年度も函館市・学校各所と協働し、複数校での出前授業・キャンパス訪問見学等のプログラムを計画しています。
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