「三機関合同シンポジウム 北海道水産業の新たな展開を目指して」が開催されました(2023年8月4日)

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2023年8月4日(金)にGスクエアを会場に、独立行政法人国際協力機構(JICA)北海道センターが主催し、北海道大学及び地方独立行政法人北海道立総合研究機構水産研究本部の共催により、「三機関合同シンポジウム 北海道水産業の新たな展開を目指して」が開催され、約56名が参加しました。
講演やパネルディスカッション、学生ピッチが行われ、北海道や函館の水産業をテーマに議論が交わされ、多くの学びの場となりました。

撮影:地域水産業共創センター

開会の挨拶 JICA北海道次長 武市二郎氏
来賓のご挨拶 函館市長 大泉潤氏

講演

基調講演「北海道の水産―可能性と課題-」

道総研栽培水産試験場 場長 志田修氏

水産業における世界と北海道の現状やその課題と対応についてのご講演でした。

講演①「北海道大学大学院水産科学研究院の最近の取組」

北海道大学大学院水産科学研究院 研究院長 都木靖彰教授

函館が直面する水産業の現状や北海道大学水産学部が取り組んでいる函館マリカルチャープロジェクトのサーモン養殖事業、コンブ養殖事業、CREEN人材育成事業の取り組み内容についての講演でした。

講演②「開発途上国における水産開発とSDGsの貢献」

JICA国際協力専門員 杉山俊士氏

開発途上国の水産業における資源や食、就業等の現状やそれを解決するためのJICAの取り組みについてのご講演でした。

パネルディスカッション

パネルディスカッション

モデレータに北海道大学 産学社会・地域創発本部本部長 吉野正則氏を迎え、講演を行った3名をパネリストにパネルディスカッションを行いました。
パネルディスカッションでは、魚の消費について議論され、消費者が食べやすい加工技術や消費のためのアイデアについてパネリストと会場にいた学生とで議論が交わされました。
パネリストからは、「こんなことやってみたいと思っても一歩踏み出してやってみる人は少ない。学生のうちに最初の一歩を踏み出してみて。踏み外しても大丈夫。一歩を踏み出す勇気を持ってほしいし、函館にはそのチャンスがあるように思う」など印象的なお言葉もありました。

北海道大学水産学部、水産科学研究院 学生ピッチ

ピッチ①「陸上養殖シュミレーションモデルの活用による養殖事業展開」
北海道大学水産学部4年生 倉橋康平さん

最適な飼育方法を提供し、養殖の黒字化を支援するため、デジタル空間で魚の飼育を再現するシミュレーション「AQSim(アクシム)」についてのプレゼンテーションでした。

ピッチ②「未利用魚の利活用によるSDGsの達成と地域ビジネスモデルの創出」
北海道大学大学院水産科学研究院 修士1年生 岡田万太郎さん

「未利用魚」とは、価値が乏しく、通常は廃棄されるか、低価格で流通する魚のこと。今回は鰯(いわし)を例に、新たな価値を見出し、漁師の収益向上、食品ロスの削減、さらには食用魚の多様化など、地域が抱える課題解決とSDGs達成に貢献するためのプレゼンテーションを行いました。

ピッチ③「チョウザメ類のW精子を使用した持続可能な全雌生産技術の確立と海外展開」
北海道大学大学院水産科学研究院 博士1年生 東坂和樹さん

 

キャビアの原材料となるチョウザメ類の全雌生産(キャビアを持つ雌個体のみを養殖する)を安定して行い、効率的なチョウザメ養殖を実現させるためのビジネスアイデアについてのプレゼンテーションでした。

閉会の挨拶 北海道大学 産学地域協働推進機構スタートアップ創出本部 部門長 杉村逸郎氏
集合写真

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