機関部設備
本船の推進装置は、船橋の操舵室機関制御盤、機関機器室機関制御盤、及び機関室内の推進電動機操作盤から、監視・操作が可能である。
推進装置として、CPPを2速切替式の推進電動機で駆動している。当該推進電動機は、3台の主発電機関及び1台の停泊用発電機より電力を供給される。
プロペラと舵
推進電動機
主発電機関
バウスラスター
機関部主要機器要目
推進電動機(西芝) 1000/300kW、2速切替方式 | 2基 |
プロペラ(かもめ)可変ピッチハイスキュープロペラ(4翼) | 1基 |
主発電機関(ヤンマー)1300kW × 900 min-1 | 3基 |
停泊用発電機関(ヤンマー)530kW × 1200min-1 | 1基 |
減速機(日立ニコ) | 1基 |
バウスラスター(かもめ)可変ピッチプロペラ型 | 1基 |
主空気圧縮機(サンワ)30m3/h × 1800min-1 | 2基 |
逆浸透圧式造水装置(ササクラ)20トン/日 | 1基 |
真空蒸発式造水装置(ササクラ)5トン/日 | 1基 |
焼却炉(サンフレム)360kW | 1基 |
船尾管シール装置(KEMEL) | 1式 |
機関部自動化設備
1. 安全運転と省力化
機関部の作業低減の為、JG規則に適合する最新設備を装備している。 船橋の操舵室機関制御盤(BCC)及び機関機器室の機関機器室機関制御盤 (ECRC)から、推進電動機及びCPPの遠隔制御、また各種ポンプの発停 が可能であり、カラーLCDにより温度、圧力、液面等の監視も行える。
機関機器室機関制御盤
主配電盤
2. 統合制御システム(TCS)
統合制御システムは、シーケンス制御による、各運転モードにおける主 発電機関・ポンプ等の発停機能により構成されている。本システムは ECRCに装備され、カラーLCDのタッチパネルに直接触れることにより、 シーケンス制御が実行できる。
発電機監視画面
機関機器室
総合制御システム画面
3. 予備品管理システム
機器の性能維持と保守・管理の合理化を図るため、予備品管理システム を装備している。本システムにより、予備品の入出庫管理・保管場所管理 及び購入伝票の作成をおこなう。